『Warhammer Quest』をプレイしました

 先日、サークルの定例会で『Warhammer Quest』をプレイしてきました。本作は、1995年にGame Workshop社から発売された『ウォーハンマー・ファンタジーバトル』の派生商品のダンジョン・ハック・ボードゲームで、『ディセント』のようなミニチュアとディオラマを使用したものになります。これはプレイするのは実に5年ぶりくらいになるのかな? 何せ荷物になるので、気楽に持ち運べないのです。今回は持ち主が車で来るので持ってくる気になったそうですが、それでも荷物になるので敵クリーチャーのミニュチュアの代わりに厚紙で駒を作成し軽量化を図っていました。

 プレイヤーは1〜4名。それぞれヒーローをひとり担当し、モンスター側を操るGMに担当するプレイヤーはいません。ランダムに作成するダンジョンを探索する内容ですが、ウォーハンマーだけあって当然デッドリーであります。

 まずは肩慣らしにプレイしました。プレイヤーの分身のヒーローは、基本でバーバリアンとウィザード、ドワーフ、エルフがおり、それぞれ能力値と特殊能力、アイテムで差別化されています。このヒーローは、トロールスレイヤーやエンパイア貴族、戦闘司祭などの追加があるのですが、今回は基本だけにすることに。自分はドワーフを選択。

 ゲームの初めに、ミッションをランダムに決定します。今回は、ヒーローのひとりの従兄弟が邪教団に捕まったので、助けにいくというものです。誰の従兄弟かランダムで決めた所、自分のドワーフになりました。ちなみに、他のヒーローはこのミッションを止めて帰ることが可能ですが、自キャラはできないとのこと。ああ、そうですか。

 次にフロアカードを引いてダンジョンを作成していきます。フロアカードには通路カードと部屋カード、目的地カードがあります。目的地カードは、フロアカードの山の下から6枚のうちどれかなので、ダンジョンを探索しカードを引いていかないと、目的地までたどりつけないということです。最初のカードは通路カードのいずれかで、それ以降はランダムになります。フロアタイルに各キャラを配置し、それぞれが移動して(移動力がキャラ毎に決定されています)、扉をくぐったら次のカードを引いて内容を決定します。

 部屋に入った場合、イベントカードを引くことになります。このイベントカードのほとんどは戦闘になります。流石、ウォーハンマー。イベントもランダムなので、いきなりボス級のモンスターがでてくることもあります。また、ターン毎にウィザードが魔力を1d6で決定するフェイズがあります。ここで1をロールしても、イベントカードを引くことになります。つまり、戦闘中でも敵が増える可能性があるのです。部屋に敵が溢れかえり、タコ殴りされて全滅ということも当然ありえます。また、部屋でイベントカードを引いてモンスターを倒した場合、宝物を得ることができますが、魔力で湧いた敵を倒しても宝物を入手できません。というわけで、ウィザードする人は結構ドキドキします。あ、ちなみにこのクエストでは、ターンの冒頭に“従兄弟チェック”というのがあり、3d6でゾロ目を出したら従兄弟が絶望のあまりショック死するというものです。こちらも結構、ドキドキしながらロールしました。ちなみに、従兄弟がショック死した場合でもドワーフは死体を必ず回収しないといけません。ああ、そうですか。

 その後、裏ワザとかを思い出しながら奥に進み、従兄弟が囚われている祭壇まで到着。そして、敵はミノタウルスと鼠でした。1×2マスの大きさのミノタウルスはこのゲーム最強の敵です。各ヒーローの耐久力が大体10前後なのですが、ミノタウルスは2d6+4の攻撃を2回してきます。頑健力と鎧でダメージを減らせるとはいえ、ミノタウルスに狙われて数ターン凌ぐことは大変困難です。しかも、当然ですが2〜3発攻撃を当てた程度で倒れるような相手ではありません。ウィザードの“死の手”の巻物などを使ってミノタウルスを倒すも、ドワーフとバーバリアンはすでに死亡。ウィザードが鼠を薙ぎ払うも、魔力で1をロールしてしまいフロアタイルがゴブリンで埋まる羽目に。1回目のクエストは全滅と相成りました。あ、ちなみに従兄弟は最後まで無事でした。なんでやねん。

 気を取り直して2回目。今度はランダムでヒーローを決めた所、自分がウィザードになりました。責任重大。

 次のミッションは、スケイブンが火口に細工をしてエンパイア軍に溶岩を流し込もうとしているので阻止してこいというもの。ラスト戦闘がスケイブンなので、比較的簡単なものです。

 途中、魔力ロールでミノタウルスと戦闘というハプニングがありましたが、そこは何とかクリア。目的地にたどり着くことができました。

 このフロアタイルは、真ん中に断層がありそこに橋がかかっています。ヒーローだけは、そこを渡るのに1d6をロールし、出目が1〜2なら困ったことがおきます。アイテムを落としたり、滑って即死したり。ただ、渡るのに躊躇していると、時間切れでこれまたミッション失敗になります。これぞ、ウォーハンマー・クォリティ。途中、魔力1で増援が来るというちょっとしたハプニングもありましたが、断層に落ちる者もなく、無事クリアできました。

 このゲームは、敵をたおした時とミッションクリアでお金をもらえ、これでレベルアップをすることができます。他人の獲物をかっさらい、ひとりだけ大金を稼いでいた者がいたのですが、それでもレベルアップの半分程度でした。ミッションを3回位クリアでもしないとレベルアップ無理ですね。流石、ウォーハンマー・クォリティ!

 TPRGセッション前に、1プレイ1時間弱でさくっと遊べました。お気楽に楽しめるのですが、ネックはやはりセッティングですね。ミニチュアは好きなのですが、荷物になって場所を取るというのがね。こういうものこそ携帯用ゲームに移植してくれれば、もっとお手軽に楽しめるのですが。ただ、日本じゃウォーハンマーではなくて、萌キャラものになっちゃうだろうな。