“赤箱”ゲームデーの告知

 先月の24日にイエローサブマリンなんば店開催の『プレイヤーズ・ハンドブック3』Game DayにDMとして参加させもらいました。


 今回の参加者は18名で3卓たちました。セッションの内容についてはネタバレになるので書けませんが、卓毎に笑い声をあがる賑やかで楽しいものになりました。TRPG初心者の方も2名参加されていましたが、楽しんでももらえた様子です。

 主催者と参加者の皆さん、自分も楽しめました。ありがとうございます。



 そして早速ですが次の“赤箱”ゲームデーの告知がされています。


http://www.hobbyjapan.co.jp/dd/news/dnd_gameday/201012.html



 “赤箱”とはのエッセンシャルD&Dのスタートキットです。


ダンジョンズ&ドラゴンズ第4版スターター・セット

ダンジョンズ&ドラゴンズ第4版スターター・セット


http://www.hobbyjapan.co.jp/dd/news/4th_starter/index.html



 “赤箱”にはゲームブック形式でキャラクターメイキングができる冊子がついています。公式ウェブサイトで紹介漫画と、途中までになりますがPDFが公開されています。


http://www.hobbyjapan.co.jp/dd/article/daikyukei/021.htm


http://www.hobbyjapan.co.jp/dd/news/4th_starter/img/Player's_book.pdf


 エッセンシャルD&Dのルールは4版のものと互換性があります。要はデータ周りは一緒で、クラスデータだけが違うものと思って下さい。エッセンシャルD&Dだけでも遊ぶことは可能ですが、4版と混ぜて遊ぶことももちろん可能です。


 クラスデータが違うというましたが、4版と比べて基本的にシンプルで骨太なクラスになっている感じです。ファイターやローグなどは、攻撃パワーを使い分けて戦うのではなく、基本的に基礎攻撃で戦います。“赤箱”の他に基本クラスの拡張ルールの『Heroed of the Fallen Land』が発売され、ウォーロックドルイドパラディン、レンジャーが追加される『Heroes of the Forgotten Kingdoms』が今月発売ですが、基本的に複雑なルールを避け、判り易い強さを求めたデータになっています。

 例えば“赤箱”に載っているファイターはスレイヤーという両手武器使いの撃破役になります。ファンタジーRPGではファイターというか戦士と言えば、頑丈かつ魔法とか難しいルールは不要で、初心者でも扱いやすいクラスの場合が多いです。しかし、4版のファイターは他の防衛役よりはシンプルですが、防衛役自体が敵をどうマークするかや、位置取りなどの点でテクニカルな運用が求められる場合があります。しかし、エッセンシャルのスレイヤーなら高火力をたたき出す頑丈なクラスという一般的な戦士クラスのイメージに近いものになっています。一日毎パワーはなく、遭遇毎攻撃パワーはダメージに上乗せするものあるだけです(レベルが上がると一遭遇辺りの使用回数が増えます)。無限回パワーはマイナー・アクションで構えを取る物で、これもダメージをあげたり、命中をあげたりする判り易いものです。武器攻撃に対して、命中ロールに+1のボーナスとダメージ・ロールに【敏捷力】修正を加えるクラス特徴を持っており、スレイヤーの基礎攻撃は結構洒落にならない火力になっています。しかも、5レベルでダメージ・ボーナスが(【敏捷力】修正+2)に増えるなど火力の上がるペースは4版クラスよりも早いですね。まあ、ダメージソースが基礎攻撃しかないので当然といえばそうですが。


 『Heroed of the Fallen Land』には防衛役のファイターであるナイトが追加されています。スレイヤーがスケイルまでの習熟に対してこちらはプレートを着用することが可能。防衛役の役目を果たすの相手をマークするということをナイトはしません。汎用パワーでオーラが張れて、オーラ1の範囲内の敵すべてに自分を含まないか自分以外の味方を攻撃する場合に攻撃ロールに−2のペナルティを与えます。また、オーラの範囲内の敵がシフトするか、自分を含まないか自分以外の味方を攻撃する場合に、機会アクションで近接基礎攻撃を行なう(しかも、ミスしても【筋力】修正分のダメージを与える)というかなりエグイものになっています。こちらもちょっと込み入ったルールを骨太なものに変えていますね。


 格闘ゲームで言えば、4版クラスがEX必殺技やスーパーコンボなどちょっと複雑なシステムがあるものとすれば、エッセンシャルは通常技と必殺技、投げしなかないレトロな感じだけど全体的に火力が高いという感じでしょうか。応用力なら4版クラスの方がありますが、エッセンシャルはエッセンシャルなりの豪快な感じが楽しめるかと思っています。


 “赤箱”ゲームデーはもう来月から開催されます。往年のD&Dファンの方々も、4版はルールが拡張されすぎてちょっとと思っている方、もちろん4版ファンのも参加されたらいかがでしょうか?