伝説級セッションにおける戦闘

 今回はD&D4版の伝説級のセッションの戦闘についての所感です。


 D&D3.5版の時は主に10レベル以下のセッションをプレイしていました。1〜2レベルからプレイして7〜8レベルで終了とかそういう感じのキャンペーンを何回かプレイしました。高レベルセッションは余りする機会がなかったことと、データ量が多くなり処理が追いつかないという先入観があったので敬遠していました。

 さて4版。自分がDMする場合は、主に初心者相手に5レベル以下のセッションを主にまわしています。こういうわけでなかなか伝説級をプレイする機会がなかったのですが、友人が『シルヴァー・クロークス戦記』をまわしてくれるようになって、伝説級における戦闘のコツがだんだん飲み込めてきました。


シルヴァー・クロークス戦記 巨人族の逆襲 (ダンジョンズ&ドラゴンズ第4版)

シルヴァー・クロークス戦記 巨人族の逆襲 (ダンジョンズ&ドラゴンズ第4版)


 最初、伝説級の戦闘は時間がかかると思っていました。敵のHPは100オーバーがデフォ。敵が6体いれば600点以上のダメージを叩き出さないとだめです。しかし、伝説級になったからといってダメージが10点、20点劇的に上がるわけでもない、伝説級のパワーが10Wあるというわけでもないのですね。ローグの急所攻撃が2d6から3d6になったって3.5点程度しかあがわないわけです。これでどうするの? サークルの先輩に「1ラウンドで100点以上だすって可能なの?」みたいなことを尋ねられたことがあります。

 でもこれは4版の戦闘の勘所が判れば問題なかったですね。件の先輩のキャラですが、『シルヴァー・クロークス戦記』では1ラウンドで300点ほど叩きだしていますし。


 要は単発火力ではなく手数です。撃破役がこのベクトルでキャラメイクをし、その撃破役に合うように他のキャラクターがビルドされていれば、サクサクダメージがでますね。1ラウンドで標準アクション、マイナー・アクション、フリー・アクション、即応アクション、機会アクション、これらをできるだけ全部つかって攻撃する。1発のダメージが20〜30点でも相当にけずることが可能なわけです。

 まあ、マイナー・アクションや即応アクションで攻撃するのは主に遭遇毎か一日毎のパワーになります。ですので短期決戦型パーティなのですが、今のところ2〜3ラウンドでたいがいの戦闘は終わっています。危惧していた低ダメージのだらだらとした削り合いってのはないですよ。


 エッセンシャルになってモンスターの火力がアップしました。例えばヒルジャイアントのグレート・クラブなら2d10+7から3d10+11に変更されています。約1.5倍増えているわけです。これは正解だと思います。2〜4ラウンドで戦闘が終了するなら一発当たりのダメージを増やそうという考え方だと思います。



 伝説級は英雄級の延長上なのですが、伝説の道や伝説級のアイテムの存在のお陰で、選択の幅が更に広がると思います。英雄級の戦闘に慣れた方で、伝説級のには尻込みされる方がいらっしゃったら、トライしてみるのがいいかと思います。こちらの戦闘も楽しいですよ!