『ウォーハンマー3版』続報 その2

 Fantasy Flight Game社のウェブサイトで今度は『ウォーハンマーRPG3版』のキャリア情報が公開されています。


http://www.fantasyflightgames.com/edge_news.asp?eidn=764


 TRPGにおいてそのシステムのリアリティの度合いを決定するのは、PCの立ち位置だと思っています。要は、PCたちが生身で銃弾を弾き、巨大ロボットを素手で破壊したりするシステムならば、「悪の結社の資金源は?」とか「破壊された街の復興費用はどこから?」などを突っ込むのは野暮ってものですね。シニカル路線のゲームでない限り、そのシステムではそこら辺のリアリティはオミットされてしかるべきです。なので、今回の情報は3版のベクトルを探る上で大変興味深いです。こちらも、内容の概略を極めてええ加減に訳してみました。


第1段階:種族の決定

 3版でも初期キャリアはキャラクターの背景と種族に大きな影響をうけるんや。なので、最初に種族を決定するねん。種族は4つあって、“ライクランドの人間”と“Karak Azgaraz出身のドワーフ”、“ハイエルフ”、“ウッドエルフ”や。それぞれの種族には豊富な設定と特殊能力があるねん。


 やっぱりというか、ハーフリングがありませんね(涙)。人間がライクランド限定とかも色々気になります。


第2段階:キャリア・カードを3枚引く

 初期キャリア決めるのにキャリア・カードを3枚引いて、その中から三択や。自分の種族に合わないカードは引き直しできるで。


 ウェブサイトに理容外科医と御者、盗賊のキャラクター・シートが公開されています。下のイラストは御者のものです。2版と比べてスタイリッシュな感じですね。



第3段階:作成点(creation points)によるカスタマイズ

 作成点を使用して初期キャリアをカスタマイズするんや。技能や能力だけでなく、持ち物もこれで決まるんやで。つまり、全く財産に割り振らなかったら、最低限の物しかもってへんことになる。あ、ちなみに作成点は種族によって決定やよ。


第4段階:アクション・カードを入手する

 すべてのキャラクターは、基本アクション・カードを2~3枚もらえるで。魔術師系と司祭系は呪文発動のアクション・カードももらえるで。


第5段階:スタンスの決定

 次に初期スタンス(starting stances)の決定や。シートにキャラクターのスタンス・メーターの慎重ピースと無謀ピースの数の初期値が書いてあるやろ。御者なら緑色の慎重ピースも、赤色の無謀ピースも2個や。これが、トロール殺しなら、慎重ピース1個に無謀ピース3個になる。


 スタンス・メーターですが、どうやらキャラクターの心理傾向を表すものらしいです。下図のように今どんな状態かをマーカーを置くことで示すみたいです。多分、右側(無謀側)に2個いっていないと、全力攻撃みたいなアクションはとれないとかでしょうか? 魔法を唱えるのには左側にマーカーがないとだめだとか? とりあえず、現段階ではまだよく判りません。



第6段階:パーティー・シートの決定

 PC全員のキャラメイクが終わったら、みんなでPCの関係がどんなものか決めるんや。共通の目的とかな。ほんで、全員の考えに一番合いそうなパーティー・シートを選ぶんやで。決めることができなかったら、ランダムで選ぶって方法もあるで。


 3版のキャリアは、MMOみたいにドワーフ・ルーンスミスとかシグマーの戦闘司祭などみたいな派手なものになると思っていただけに、御者とかがあるのは意外でした。でも、種族はハイエルフなど、2版ではエンパイアで冒険する理由があまり思いつかないものが入っています。ハイエルフの魔法使いとドワーフの御者が、エンパイアで一緒に冒険する理由というのがパーティー・シートになるのでしょうね? パーティー・シートもどんなものかよく判りませんが、下のリンク先のものがそうだと思います。


http://www.fantasyflightgames.com/ffg_content/wfrp/wfrp-description-page/Component_PartySheet_Front.png


 これは、売剣稼業のものらしいですね。利点として、シートに蓄えた異能をセッションに1回いくつでもつかえるとかなんとか。やはり、これだけでは判りません。

 ただ、2版のように泥臭い感じはあまり目指していないように思えます。サンプルキャリアに骨拾いがあれば、別でしたが。セッションの方向性は、やはり感じとしてMMOみたいな感じになるのでしょうかね? でも御者だしなぁ。個人的には、今回ので作品の方向性がよけいに判らなくなりました(笑)。