『ウォーハンマー3版』続報 最終

 ばたばたしていまして遅くなりましたが、『ウォーハンマーRPG3版』の続報です。まずはこの画像をご覧下さい。




 箱が大きいだけかなとか思わなくもなかったのですが、びっちりつまっている模様。FFG社のかなり力を入れて作っていることが伝わってきますね。


 そして、サンプルシナリオがアップされていました。以下のアドレスからダウンロードが可能です。


http://www.fantasyflightgames.com/ffg_content/wfrp/WFRP-download-promo/wfrp_day_late_shilling_short.pdf


 こちらについては、blue_jmnさんが「one of those BLUEish days」で紹介と大変興味深い分析をされています。


http://d.hatena.ne.jp/blue_jmn/20091124


 このシナリオをぱっと目を通して、自分はシーン制ゲームとD&D4版を足して2で割ったような印象を受けました。また、TRPG初心者でも何をどうすればセッションが進むかを丁寧に書いているとも思いました。


 あと、当たり前ですが2版と別モノだという印象を強くしました。3版が今後展開していく上で、2版のテイストが強まるかというとかなり疑問です。『ウォーハンマー・ファンタジーバトル』を題材にした、別系統のTRPGと捉えるほうが正しいかも知れませんね。


 続いて、前回紹介しきれなかった戦闘ルールについて説明します。これは、特徴を箇条書きにしますね。


・順番はイニシアティブ判定を行ない決定。戦闘での判定は【敏捷力】を使用。進捗ピース(progress tracker)をつなげたものの上に、参加者のマーカーを置いて順番を管理。

・攻撃は、アクションのカードに従って攻撃判定を行なう。今回、受け流し(Parry)などは相手のダイスに不運ダイスを追加するなどのペナルティ方式に変更。アクション・カードの行為は1ラウンドに1回使用可能などではなく、再使用トークン(recharge token)がなくなった時点で再度使えるようになる模様。慎重ダイスを使用した場合、この再使用トークンが増えるペナルティなどがある。

・武器のダメージは固定。例えば、斧のダメージ・レーティングは5で、これで近接戦闘をした場合、5に使用者の【筋力】を足した値がダメージ。攻撃を受けた者は【頑健力】に鎧の防御点(Soak)を加えた値ぶんダメージを減少させることができる。『ウォーハンマーRPG』の伝統であった、ダメージ・ダイスの上方無限ロールによる逆転劇や惨劇には3版は無縁。いかにダメージを出すかは、多分どのアクション・カードを使用するかと、クリティカル・ヒット。アクション・カードによってはダイスの出目によって大きな追加ダメージを与えるものもある模様。クリティカル・ヒットについては現時点ではまだ不明。

・ウェブで公開されている攻撃例では、自分の手番で疲労点を消費する行為を複数回取っている。どの程度の疲労点をキャラクターが持っていて、その回復がどの程度容易なのかはまだ不明。


 不明な部分が多いので何とも言えませんが、2版とは全く別モノであるということは確実ですね。どうやら、アクション・カードが戦闘能力の鍵であるようにも思います。上級キャリアは強力なアクション・カードを修得できるという風に絶対なっていると思います。


 以上が簡単ですが、戦闘ルールの紹介です。3版の情報を紹介してきましたが、もうすぐ製品がでますし、とりあえず今回で区切らせてもらいます。今度は実プレイしてから感想でもアップしようと思っています。


 ただ、これは来年以降になると思います。『ウォーハンマー』関連では、その前に2版のハウスルールの紹介などを先にアップしようと思っています。