『Children of the Horned Rat』日本語版発売決定!!

 ようやく、皆さんにお伝えすることができます。


 『Children of the Horned Rat』日本語版、刊行決定です!!

 現在、目下鋭意翻訳中であります!!


http://www.hobbyjapan.co.jp/wh/


 いやぁ、ほんまここまでこれたのは、ひとえにファンの皆様のお陰です。ほんまありがたいことです。


WFRP Children of the Horned Rat (Warhammer Fantasy Roleplay)

WFRP Children of the Horned Rat (Warhammer Fantasy Roleplay)


 そして、このサプリメントTRPGファンの方々には、1回くらいは読んでほしいと願っています。


 これは、本作は単なる色物サプリじゃなくて、『ルーンクエスト』の『トロール・パック』とかと同じく、TRPGの可能性を示すに足る作品だと思っているからです。


 TRPGの根幹は“ごっこ遊び”です。自分とは異なる状況で、自分とは異なる何者かになることですね。ただ、自分とは異なるといっても、自分自身、および自分が生きている現代からは自由になれません。自分たちの考えの基盤は、現代日本という社会によって形作られているからです。


 異世界の住人になると言っても、現代日本の常識からなかなか自由にはなれない。人間以外の異種族をするといっても、エルフなら耳が長いだけ、ハーフリングなら背が低いだけで、中身は現代日本人とあまり変わらないということが往々にしてあります。


 ただ、スケイブンのような人間からかけ離れた動物型種族ならどうでしょう? これほど、人間と異なれば、違った存在を楽に演じることができるのでしょうか? そうは、簡単にいかないですね。かけ離れた存在というものは、人間には理解しがたい存在ということであって、人間は理解できないもの、共感を得ることができないものを演じることはできません。往々にして鼠が擬人化したものになってしまいます。


 理想をいえば、理解および共感可能で、扱いやすい、人間とはかけ離れた存在を判り易く説明する必要があるわけです。かけ離れているけど、理解および共感可能というやたら高いハードルに、“扱いやすい”という無理難題が加わるわけです。SF小説では、人間外の知的生命体を、納得感と共感をもって描いたものがあると思いますが、TRPGにおいてはそれだけは駄目なのです。小説家などの才能ある者しか動かせない、納得性が出せないようなキャラづくりじゃダメで、普通のTRPGゲーマーが普通に動かせるような内容じゃないといけないわけです。


 この無理難題の答えの1つが『Children of the Horned Rat』であると確信しています。


 本当に、ファンの皆様ありがとうございます!