お礼 および 『ハーン』

 まずは皆さまにお礼をば。
 当ブログが10万ヒットを達成しました。
 最初は見る人いるかなとか、続くかなと不安もありましたが、ここまで来れたのは皆さまのお陰です。本当にありがとうございます!
 また、海外TRPGの情報などを提供していきますのでよろしくお願いします。



 今回の本題ですが『ハーンマスター』の話です。


 『ハーンマスター』はブログで何度か取り上げましたが、リアル系ファンタジーTPRGです。緻密な世界設定が売りでして、サプリメント等を読めば読むほどその作り込みの高さに圧倒されます。


ハーンマスター

ハーンマスター


 ブログで絶賛したことも一因があるかもしれませんが、色々ご縁がありまして現在『ハーン』のお手伝いをしています。サンセットゲームズさんにお声をかけて頂いて、サプリメントの翻訳を進めています。


 前のものになりますが、サンセットゲームズの社長のブログにも取り上げてもらっています。


http://sunsetgames.cocolog-nifty.com/slg/2012/02/t-3663.html


 現在、『Horses』などの動物系クリーチャーサプリメントと『Field of Dasiese』(『雛菊の野』)というシナリオの翻訳をやっています。

 後者は出来合いキャラと簡易ルールが付いており入門編として最適のサプリメントになります。


 翻訳を通じて感じるのは『ハーン』のとてつもなさですね。設定に色々な裏付けがあったりして勉強になります。

 例えば、動物系サプリメントに『Cattle』(『牛』)というものがあり、バイソンが取り上げられています。イギリスがモデルの島国にバイソンは相応しくないんじゃないかと思って調べてみたら、現実にヨーロッパバイソンという種が存在していました。現在では一部を除いて絶滅していますが、中世には一般だったのかもしれません。サプリメントにバイソンの角は角杯(角で作った盃)の材料になるとあります。現実にもヴァイキングの手にした角杯はバイソンの角で作ったものだったのかも知れません。こういう資料的な楽しさがあるのですね。


 また、ディティールが圧倒的な点。
 例えば、自然洞窟ですが、リアル系の『ハーン』では地面は平らじゃなく、天井の高さも一定ではありません。このイラストはアメリカで無料配布されているシナリオのマップの一部です。見ての通り複雑な形状をしております。



 ぶっちゃけプレイアビリティ―は落ちます。スクウェアマップの方が断然遊びやすい。でもこのリアル洞窟は別のゲーム性があります。松明を片手に移動するだけでも骨なのですね。狭い箇所、足が滑り易い箇所。光源が切れた時の恐怖。情景を想像しながら対処していくというのはこれで面白いものです。後、洞窟内での戦闘など。限られた空間でどうすんねん!みたいな。

 『ハーンマスター』でスピアは優秀な武器なんです。扱いも簡単で威力も高い。しかし、使用可能な場所が凄く限定されます。室内、洞窟内など無理無理。『ハーン』のえげつない所はそれをマップでもって十分知らしめる所ですね。無論、ルールでもありますがw



 『ハーン』は知名度が低いですが、一見の価値のあるシステムですよ。お求めやすい価格で提供できるように取り組んでいます!