パーティゲーム系原始人TRPG『OG』!

 今回はオバカ系の未訳TRPGについて。サークルメンバーのたいたい竹流君がJGCで、1d6+2個の単語しか喋れない原始人TRPGの情報をゲット。で、別のサークルメンバーがマスターしてくれることになりまして、プレイヤーで参加することができました。


 システム名は『OG Unearthed Edition』(OG発掘版)。下記のURLサイトからダウンロード購入可能です。


http://firefly-games.com/catalog/product_info.php?cPath=28&products_id=54




 PCは原始人。石器時代をサバイバルするために食料を求めて狩りを行ないます。特徴はPCが喋ってもよい単語が数個に制限されていること。

 キャラクター・シートには18個の単語がすでに印刷済み。You(オマエ)、Me(ジブン)、Water(水)、Hairy(モジャモジャ)、Fire(火)、Go(ゴー)、Food(クイモン)、Thig(モノ)、Big(デッカイ)やVerisimilitude(御意)など。基本1d6+2個ぶんを選択してそれに丸をつけます。ちなみに自分は出目1でして、You、Me、Goを選びました。

 プレイ中は基本、相談などなしでこの単語とジェスチャーのみで意志疎通を図ります。獲物を発見したら「Go Go!」と喚いたり、女原始人に色目を使いながらどや顔で「Meee」と言ったりするわけですよ。さらに舞台は原始時代なのですがマンモスだけでなく、恐竜や輪をかけてトンデモないものが登場。笑いの絶えないセッション、ノリはまさにパーティゲーム


 システム面はd6のみ使用。1d6をロールし、5以上で成功が基本です。また、Ability(才能)という項目があり、Fire(火起こし)、Romance(恋愛)などの得意分野を3つ決めることができ、それらは4以上で成功になります。AbilityにはBuild(作成)やDraw(絵)など持っていないと試みることができないものもあります。

 さらにPCにはクラスが7つ用意されています。単語を多く覚えられる者やら、高ダメージを与えれる者、Abilityを余分に覚えれる者。特殊なクラスとして1シーンに1回、奇跡を起こすことを試みれる霊能者などもいます。

 戦闘は基本システムと同じく5以上で命中し、ダメージは固定。ただし、命中難易度を1上昇させる能力や、出目1なら次のターンは攻撃不可などのルールがあります。さらに戦闘オプションが充実しており、胸を叩いて敵を挑発やら、頭を棍棒で叩き頭蓋骨の厚さを相手にアピールし威嚇などができます。

 制限されたコミュニケーションを楽しむのがメインだと先入観を思っていましたが、思いのほかシステマチックでしたね。戦闘ではオプションを駆使しないとちょっと辛いかも? ちなみに最初の戦闘でゴリラ狩りをしたのですが、PC1人がゴリラパンチで粉砕されました(これはこれで盛り上がりました)。


 お酒でも飲みながらワイワイと楽しむシステムですね。敵のデータを弱くしたら、基礎の部分だけでも簡単に遊べると思いますよ。何度もプレイする類いのシステムではないと思いますが、一度は遊ぶ価値はあると思います!